「茶草場農法」深蒸し茶

太陽の恵みによりできた香り高いごま
世界中でわずか36箇所しか認定登録されていない「世界農業遺産」(2015年12月現在)。
その貴重な認定登録を受けた「静岡の茶草場(ちゃぐさば)農法」は、茶園の周辺にある「茶草場」(ススキやササ等)の草を刈って、茶園の畝間に敷く伝統的農法です。茶草場の風景は、一昔前は日本中どこにでも見られたありふれた里山・草原の風景でしたが、生活の近代化とともに少なくなっています。この地域の茶農家の方々は、茶園に敷き草を施すことによって、自然の力でお茶の品質が良くなると言われていることから、手間ひまをかけて茶草場農法を続けてきました。

香りと食感を楽しみながら栄養補給
掛川市のお茶は、1572年から1592年の永住寺(掛川市高田)改築の際、京都方面のお寺を視察した檀徒数名が茶種子を持ち帰り、蒔いたのが始まりと伝えられています。その後、明治初期に牧之原台地が開墾され、周辺地域に広まっていきました。
遠州地域は日照時間が長いことなどから、葉肉が厚く渋味の強いものになるため、煎茶より2倍から3倍蒸し時間を長くする製法を取り入れ、味をまろやかにした自然の甘みが出るようにしています。今この地域のお茶の主流は「深蒸し茶」となっています。